さて、前回の続きです。
ラウンジの受付で起こった女性トラブル(?)に関しては前回のブログ、
【関西空港で味わった最高の恥】
をごらんください。
ラウンジ初体験の私は、ラウンジに入ってまず何をするのか、予め予習とイメージトレーニングを行っておりました。
- 受付をカッコよく済ませ
- ムーンウォークを使い滑らかにカッコよく移動し
- カッコよく飲み物をコップに入れて
- 椅子に座ったらカッコよく脚を組み、重鎮感をひねり出す
これだね。
この流れで行きたいね。
と、妄想してて最初からつまづいた訳ですヨ。
ムーンウォークどころか股間からイヤホンですから。
そんなワケで、動揺する心を抑えきれないままにラウンジに入った私ですが、次の闘いは既に始まっていました。
ラウンジに入るといくつか椅子があったのですが、そこには既に人が何人もいました。
とは言っても空港のショッピングエリアに比べたら人は断然少なかったのですけどね。
問題はそこに座っていた人達ですよ。
重鎮オーラが凄まじく出ている。
明らかに私よりも強いオーラ。
脚の組み方も、ナチュラル且つカッコいい(そして似合っている)
これがラウンジに集う猛者どもの真の姿というわけか。
妄想ばかりの私との差がここまでとは。
くっ、居た堪れない気持ちだ。
なんて事でしょう。
彼らは無意識に醸し出すオーラで、私にプレッシャーを与えてきたのです。
飲み物の場所が分からない私は、コップの位置などを探さなければならなかったのですが
猛者どもの前で下手にキョロキョロした日には、確実にラウンジ初体験だとバレてしまう。
それだけは何としても避けねばならん。
どうすれば…
はっ!そうだ!!
トイレに行くフリをして、歩いている間に見つければいいではないか!!
うんうん、そうしよう。
ただ、キョロキョロしないように目線だけには注意しないと。
いや、我ながらこの機転の早さは大したもんでしたね。
こんな完璧な作戦を瞬時に閃く…自分を褒めたいです。
ただ残念なことにトイレはすぐ左側にあり、行く途中で飲み物の場所は見つかりませんでした…。
うーん、困った。
トイレに入った後、中からどうにか飲み物の位置が見えないか、少しだけトイレのドアを開けて隙間から覗き見るセラピスト仁志。
こんな状態を人に見られたら完全にただの変人だ。
いまだかつて、トイレから外を覗き見るセラピストなどいただろうか。いや、いない。
しかしやるしかない。
人に気付かれずに飲み物の場所を探るのだ。
失敗は許されない。
…だがどうやっても見えない。
くそっ!なんとかせねば…。
トイレにいつまでも籠るわけにもいかず、取り敢えずトイレから出ました。
しかしやっぱり自分の居場所が見つからずにマゴマゴしていると、究極奥義を思いつきました。
究極奥義…それすなわち、妻への電話です。
妻は看板犬と共にサロンでお留守番していましたので、妻とさりげなく電話で会話しながらその間に飲み物の場所を確認すれば良い!!
まったく、こんな簡単な方法に気付かんとは。
私の勘は冴えているのか鈍っているのか分かりませんね。
ということで、奥義発動。
妻に「ラウンジについたよ、ハハッ」とミッ◯ーマウスばりのハイテンションで電話し、ナチュラルな視線の動かし方でキョロキョロしていると、
「(股間イヤホンの)お客様、お電話はあちらで。」と受付の女性から言われ、電話用スペースに案内されました。
案内されているところを、猛者どもにじっくり鑑賞される無様な私。
完全に奥義を封じられ、マゴマゴしながら
「あぁ、こんなスペースがあるんですね。」
と、思わず初心者丸出しの発言をしてしまったのですが
受付の女性は私のことを最早常連だと思っていないのか、相変わらず優しく微笑んでました。
「初めてなんだろ?初見なんだろ?面倒見てやるよ。」と言わんばかりに。
やめて!その微笑み、もうやめて!
またしても、恥の塊と化したセラピスト仁志。
こうしてラウンジ内での事件は幕を閉じるかと思われた。
ただ私は知らなかった。
そう、悲劇はまだ終わっていなかったのだ…。
次回、事態はついに最終局面へと突入する。
…次回に続く(まさかの3パート目)
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